“ようこそ”と待っていてくれた「四街道」
“ようこそ”と待っていてくれた「四街道」
(6年前同好会の冊子に載せてもらった文章の1部 )
仕事をやめてからというもの、私はよく散歩をするようになりました。今朝も小雨降る中傘さして。見事なバラ、芍薬をはじめ道に沿った庭先の花々のなんと美しいことか。道端にそっと咲く野の花々も私を迎えてくれます。気持ちの余裕からかいろいろ連想して歩きます。ここを終の棲家にするからには、この身近な四街道で一番の小鳥の囀りや、いい香り、心地よい風、きれいな夕暮れ、星空、そして親しみのもてる景観はどこだろうと探索してみたい気持ちになります。人々のぬくもりの輪もいいし、困ったときは・・・も考えます。 自然観察会
先日寺崎の観察会に加わりました。身にしみるものがありました。道々駄洒落を飛ばしながら、身振り手振りしてとっておきの景観を見せたり、語ってくれる方々、移ろいゆく草花や樹々の様子を話してくれる方々、私には読めない碑文を解説してくれる方、由緒ある地名や川について語る方々等々、楽しく9キロを歩きました。こうした方々と出会い、とても初めてとは思えない仲間のように思えてきました。私から見れば「すでに始めておられた先輩たち」が新米の私を「どうぞどうぞ」と心地よく迎え入れてくれたことになります。事務局のOさんがその日のためにあらかじめ下見を丁寧にしていたことも知りました。さかのぼればIさんら十五年も前から、苦労の積み重ねがあったからこそ今回のような寺崎自然観察会があり、おかげで途中乗車の私も楽しませてもらったわけです。同様なことが社会福祉や自治会などにかかわってこられた方々にもいえるのではないか。ありがたいとおもいます。
こんなこともありました。私は成山(谷津田がすばらしい)を散歩中に、Tさんをはじめ里山を守る会の人たちに出会いました。この方々はこの地域には縄文の時代からの遺跡や自然があり、文化があり、谷津田や貴重な植物があり、見事な景観が埋め込まれていることを教えてくれました。この方々が利を争って乱暴に開発しようとしていることに待ったをかけたのです。 このすばらしい四街道はいつまで続くのか心配にも成ります。産廃の山が人目をはばかることもなく堂々と出現するようになりました。このまま続けば「人の心」もすさんでいくのではないか。長いものに巻かれて流されていく先に四街道の先はないように思えてなりません。
もってこい
でも、この四街道には身近な自然を愛し、子供たちの先々を案じ、そして「今生きてあることをいとおしむ」かのように大人たちが小学生ともつながり、あるいは郷土の森や大塚の森で、そして生協やメダカの会、大地の会などでつながりをつくっているのを知りました。そうした方々のおかげで、わが身をおく四街道がとても大切なところだと思えるようになりました。四街道はもってこいの場です。
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